tempo 第3号 / 2021

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甘すぎず、辛すぎず。近すぎず、遠すぎず。
物事の程度が過不足なくぴったりと
澄み渡ったときの感触は、生きる喜びそのまんま。

慣れ親しんでいるものでも、
はじめましての人でも、
相対したその瞬間から、ちょうどいい具合、ちょうどいい距離感、
ちょうどいい加減を探しては、手繰り寄せる時間が動きだしていきます。

美味しい、嬉しい、楽しい、気持ちいい。
思わず目が合うようなタイミングを発見しては、手放して、
私のテンポ、私の塩梅は、身体に染み付いていく。

ときにはバランスを取るために、バランスを崩すこともあります。

一歩踏み出した視線が捉えるのは、
綿密に計画しても、積み上げた術を以てしても、出合えない景色。
本来の、そのままの自然のかたち。
コントロールすること、できないこと。
風向きを読みながら見つけ出すさじ加減は、独りでに始まるものだから、
すくいとっては世界と分かち合いたくなります。

第3号のテーマは“塩梅”。

あの人に、あの場所に、染み付いた術と自然。
止まらない時間のなかで絶えず循環、更新していく、
ちょうどいい加減を観察しました。


目次
Hello, My name is tempo.
塩梅
写真 / 宮本武


おむすびの塩梅
自分にとっての、ちょうど良い答えを探しつづけて
田中美和子(スタイリスト)
スタイリング / 田中美和子 写真 / 森本美絵


デザインの塩梅
混じり切ってしまわないダイナミズム
山中俊治(デザインエンジニア)
構成・文 / 宮本裕人 イラスト / 塩川いづみ


グルーヴの塩梅
その味付けは普通じゃないけど、普通になる
長岡亮介(音楽家)
構成・文 / 水島七恵 写真 / 松岡一哲


物語の塩梅
人間、この不可思議さを掘り下げていく
西川美和(映画監督)
構成・文 / 水島七恵 写真 / 田上浩一


コラム塩梅
ツブの椅子、グルードの椅子
穂村弘(歌人)
イラスト / 牧野伊三夫


塩梅の観察(自然と人為)
星屑と指先をつないでいく
岐阜県美濃の土
構成・文 / 水島七恵 写真 / 高野ユリカ


創作の塩梅
精神と肉体のバランスを取る行為
田名網敬一(アーティスト)
構成・文 / 水島七恵 写真 / 山本恭平


ルールの塩梅
法もまた、動的なもの
水野祐(法律家・弁護士)
構成・文 / 村岡俊也 写真 / 中矢昌行

それぞれの塩梅

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tempo第2号
企画・プロデュース
相崎香帆里(富士通株式会社ソーシャルデザイン事業部)
企画・編集ディレクション
水島七恵
アートディレクション・デザイン
樋口裕馬
表紙、裏表紙の絵、中面イラスト
中島あかね
発行
富士通株式会社ソーシャルデザイン事業部
印刷
株式会社八鉱美術
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